猛暑が続いた後に、ちょっと涼しくなったここ数日。
ようやく梅雨らしくなりましたね😆
だいぶ前になってしまいましたが
5月・6月と、放送大学の面接授業を2日間受けてきました。
講座のタイトルは
『がん哲学外来』~言葉の処方箋~
講師は 樋野興夫(ひのおきお)先生でした。
🐥自身、十数年前に甲状腺がんを患っているがんサバイバーなので、とても気になっていた講座でした。
『がん哲学外来』というのは、
がん患者やその家族が、治療の不安や人生の悩みを相談できる場として
樋野先生が設立されたものです。
病理学者の樋野先生は、若い頃にたくさんの遺体と向き合われ
中には若者や、生まれて間もない赤ちゃんもいて、
「この子はいったい何のために生まれてきたのだろうか」と
むなしく感じたこともあったそうです。
医者や病院にできることは医療に限られますが、
患者や家族にとっては、どうやって病と向き合っていくのか、
今後の生活はどうなるのか、と不安に思うことがたくさんあります。
そんな医療現場のすき間を埋めるのが『がん哲学外来』で、
各地で『哲学外来カフェ』というのも開催されているそうです。
『がん哲学外来』では相談に来られた方とお茶を飲み、
1組30分から1時間かけて対話をし、
『言葉の処方箋』を出します。
樋野先生は若い頃から
南原繁・新渡戸稲造・内村鑑三などの本を読み
研究をされてきたそうです。
そして彼らやその他の偉人たちの名言などを心にしたため
相談に訪れる方達の悩みや状況に応じて
『言葉』を選び処方します。
樋野先生オリジナルの言葉の処方箋もあり
それらの言葉は、それぞれの人の心にスッと納まり、
気持ちが和らいだり、生きるのが楽になったりします。
そして何より『言葉の処方箋』は副作用ゼロ、
しかも料金は無料😄
面接授業を受けた2日間で処方された言葉の中から
🐥自身の心に残った『言葉の処方箋』を
いくつか挙げてみますね。
『自分を心配するのは1日1時間でいい』
『考えたって、なるようにしかならない』
『病気であっても、病人にはならない』
『病気は人生の夏休み』
『人はみな与えられた使命があり、使命感があれば寿命が延びる』
『解決はできなくても、解消はできる』
『(自分のためでなく) 他人(自分よりも困っている人) のために、ほんの小さなことをやる』。。。など等
もっと書きたいけれど、このくらいにしておきます😅
先生の暇げな風貌、どこまでが本気で
どこからが冗談なんだかわからないような語りの2日間。
常に病気の心配や、
身の回りのことにまで心配性過ぎる🐥の心がとても軽くなり、
楽に呼吸ができるようなった気がした
とても素敵な出会いの場でした。
『がん哲学外来』や『言葉の処方箋』に
ご興味を持たれた方は、
こちらのリンク(↓)から訪れてみてくださいね。
